ゲージは大丈夫なのにどうして? ―細編みの編み込み模様の渡り糸が目立ってしまうとき―
今日の編み物教室は3人の方がお休みでした。
お仕事が入ってしまった方や体調を崩された方など…
体調を崩しやすい季節。わたしもすぐに喉にダメージが来るので気を付けないといけませんね。
そんな日曜日のレッスンに、千葉市からタティングレースでご見学の方がいらっしゃいました。
成田線の新木まで、本当にありがとうございます。
早速10月からのお申し込みをいただいて、日曜日Bクラスは満席となりました。
今週はタティングのご見学の方がもう1人いらっしゃる予定です。
タティングレースの方が増えて嬉しいです♪^^
さてさて、タイトルの「ゲージは大丈夫なのにどうして?」について。
これは、細編みの編み込みポットホルダーを編んでいる生徒さんのお悩みです。
白の糸を渡してグリーンの糸でくるみながら編む時に、どうしても白糸が細編みの間から見えてしまってきれいに編めず、家で何度も何度も編み直されたそうなんです。
リネン糸のため、弾力のあるウールよりは渡り糸が見えやすいかもしれませんが、拝見すると渡り糸の白糸がやっぱり目立っていました。
でもゲージは決してゆるいわけではなくて、丁度よく綺麗な細編みを編めているんですよ。
こういう時に私が考えるのは、「編み地の奥行き」。
縦横のゲージが同じでも、奥行き、つまり「編み地のふっくらとした厚み」に違いが出るということです。
この生徒さんの場合、編み地が少し薄く、硬い感じがしました。
奥行きがあってふっくらとした編地は、グリーンの糸と、間を渡っている白い糸の間に少し空間ができますが、奥行きがなく薄い編地にはこの空間がなく、白い糸がグリーンの糸に密着しているため余計に見えてしまいます。
じゃあ、ゆるく編めばばいいの?と思うかもしれませんね。
答はNOです。
丁度よく編めているのだからゲージは変えたくないし、ゆるく編むとただただ編み目が大きくなって逆効果。
でもふっくら、中の糸が見えないように編みたい、ですよね♪
人によって編み方のクセが違うので一概には言えませんが、この生徒さんの場合は、左手にかけている糸が少し張り気味だったので、ここだけ少し緩めてもらうことにしました。
少し… 本当に少しです。
細編みの高さと幅を変えないように糸を引き出して、最後に引き抜く時にゆったり編みます。
そうするとあら不思議、生徒さんもゲージを変えずにふっくらと、白い渡り糸が目立つことなく編むことができました。
生徒さんもビックリされて、編んでも編んでも解決出来なかったお悩みが解消して、それはもう、本当に喜んでいましたよ~^^
私も嬉しい~♪
「先生の(編み地)はほんとにふっくらしてる~」という生徒さん。
私の場合、一目一目に優しさをもって、大切に、編んでいます^^
スチームで仕上げる時も、「キレイにな~れ、キレイにな~れ」という気持ち。
常に意識しているのではなく自然とそうなっています^^
こんな風にテクニックではない部分に秘訣があることも。
ぜひ肩の力を抜いて、ゆったりと丁寧に編んでみてください。
今日の生徒さん作品。
振り替えでご参加された日曜日Aクラス、Hさんのかぎ針編みの最初の作品が完成しました♪
Hさんもたくさんたくさん練習されましたよ。
お疲れさまでした^^
今日のスナップ写真♪
最後に
きょうのわんこ。
はなはこの夏で13歳になりました。
今日もお利口にしてくれてありがとう♪
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