宝物

最近、昔のことをよく思い出します。

ブログでいろいろ書いているうちに、あの時もあんなことあった、こんなことあったって、似たようなシチュエーションを次から次と思いだすんです。

それに最近、共通の目標に向かっている同級生と昔話したり、出席できなかったクラス会の話を聞いたり、びっくり偶然な出来事があったりで、昔を懐かしむチャンスがなんだか多い。

教室でも私の編み物人生を聞かれたりして・・・

 

子供のころ、母が機械編み、棒針編み、かぎ針編みをやっている姿を見て育ちました。
かぎ針を知る前は指でくさり編みをひたすら編んで、かぎ針をはじめて持った時には、またまたひたすらくさり編みを長く編んであやとりのひもにしたりして。

5年生ではじめてちゃんとした「編み物」をしました。
長編みの黄色い帽子。 なんで黄色なのかはわからないけれど、友達と一緒に同じ糸を選んだ記憶があります。
編み物クラブで白いガーゼのハンカチの縁に、グラデーションカラーのレース糸で松編みを施す編み物、母世代でやった人も多いんじゃないかしら。

その頃母はキューピーちゃんにフリルのドレスを編んでいた(笑)当時は流行の最先端の手習いでしたからね。

6年生の頃は、休み時間にリリヤンをして、毛糸でポンポンを作っては腕につけたり、髪に飾ったり、友達にもあげたり。

中学生の時、ベージュのアンダリヤで小さなカゴを編んで、黄色いボンテンをヒヨコにした巣ごもりみたいなマスコット、クラスメイトが欲しがったので、いっぱい作りました。 

余談ですがボンテンってこれです→http://item.rakuten.co.jp/itotsuhan/10000271/
今は1個ずつ売っているけれど、こんなテープ状で切り売りしてるのを買って1個ずつ切り離して使いました〜。

とにかく作ることが好きだったんです。

 

そんな私の、リビングの本棚にしまってある宝物。
今までお見せしたことはなかったのですが、シミだらけの表紙の小学校の卒業文集に、キッタナイ字で書いた将来の夢を初めて生徒さんにお見せしました。

 

 

「なれないと思うけど・・・」だって。 ネガティブだなー(笑)
6年生の自分は、本当に先生になれるとは思ってなくて、なれたらいいな~位だったんだろうな。

 

マスコットじゃないけど、ぬいぐるみじゃないけど、同じ手芸としてずっと変わらず携わっていること、
それが編み物。
だからこの卒業文集は私の宝物なんです。

 

もうひとつの大切なもの。
それは、ニットの専門学校の手編み授業の講評。

 

先生のこの言葉で、自分に自信がついたんだと思います。
なんでも頑張れたんだと思います。

すごく嬉しかったから。

 

 

たくさん練習した棒針編みとかぎ針編みとアフガン編み。
小さなスワッチの中にはたくさんの思い出が詰まっています。

勤めを辞めてアルバイトをしながら専門学校に通うことは私には勇気のいることでした。同級生は年下ばかり。キャピキャピの女の子たちに囲まれて最初は戸惑いました。

周りの人も「編み物の学校なんて行ってどうするの?」なんて思ってたんじゃないかな。

デザイン画に配色、手編み、機械編み、製図、ニット工場への研修旅行…
大変だったけど楽しかった、そして無駄じゃなかった。

どの経験も、私の宝物です。

 

 

 

 

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