ちょっとしたコツで頑張れる
教室をやっていると生徒さんの疑問や驚きが生の声として聞けるので勉強になります。
そしてみんなの喜ぶお顔が私の元気の素に。
先日プライベートでお見えになった方。 棒針編みが編める経験者さんで記号図もよくご理解されていてどんどん編めるのですが、ご自分の中で編み目がそろわなかったり何かご不安があるようでした。
ガーター編みのマフラーを編む手を見せていただくと、左の糸のかける向きが反対…。
目が緩んでしまったりそろわないのはココが原因だろうと、かけ方の修正からお話ししました。
癖って直すのが本当に大変です。 でもでも、生徒さんが何度も確認しながら取り組む姿勢をみて私も感動~♪
段の編み始めのコツなどもお伝えしてしばらく編んでみると、ゲージもよく、目がそろうようになりました。
生徒さんからも出来るようになった喜びの言葉をいただいて私もうれしくなり、好きな編み物がもっと好きになってもらえるって素晴らしいなって改めて思うのでした♪
それから「はた結び」についてちょっとお話を。
私は糸をつなぐとき、素材や太さによってつなぎ方をかえていますが今回は細めの糸で行うはた結びについて。
普通の結び方じゃいけないの?と疑問に思われる方もいると思いますが、弾力のある毛糸などは普通に結ぶと、あとからゆるんでほどけてしまうことがあります。
はた結び(機結び)は船舶関係の方ならご存知かと思いますが、ロープを固く結ぶ方法のひとつとして使われていて、毛糸でもほどけにくくしっかりと結べるのです。
糸が足りなくなった時はもちろん結ぶ処理をしますが、買ってきた糸玉に最初から小さな結び目がある場合があります。
その時はいったん糸をほどくか切るかして、はた結びをしてくださいと言いいます。 時々、結びなおさずにそのまま編んでしまう方がいます。
糸端が短く糸始末が出来ないとせっかく編んだものが途中でほどけてしまう恐れがありますので必ず糸始末できる分の糸端を確保して結びなおしてくださいね。
このはた結び、結び目を編み地の裏にくるように編み進みますが、どうしても中途半端に表に出てしまうことがあります。 その場合は結びなおして裏側になるように調節してください。
昨日はこんな質問が… 「先生、はた結びの結び目が裏に行かないのですが、結びなおすには糸を切らないといけませんよね…」
もちろん切って結びなおしてもよいのです。 でも、切るとその分糸端が短くなってしまうので編んだところを多めにほどかなくてはなりません。 きつく結ばれてしまった時は切るしかないんですが、しっかり結べるこのはた結び、実は簡単にほどくことも出来ます。
旗結びで硬くなった結び目を解く方法をレクチャーすると、目からうろこ~!とびっくりされていました。
こんな風に驚き、喜んでもらえると俄然やる気が出る私^^
レッスンでは、本には書いていないちょっとしたコツや長年の経験をお伝えできるのです。
そのことが本当に嬉しい今日この頃です。